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2018.09.10

本日はKaVo 3D Congress第10回カボ3Dユーザーミーティング ベルサール東京 日本橋に参加してきました。
リラ・グラニオフェイシャル・クリニックの医科の医師の菅原 康志先生のサージェリーファースト
(外科手術を先にしてから、矯正治療を後で行うやり方)のお話を拝聴したかったのです。

通常、歯並びが悪い方は矯正装置を歯につけて、矯正治療だけで歯並びを治療し完結します。
しかし、アゴの上と下の歪みが大きくて歯を咬む(カム)ことができないため、外科手術を併用しなければならない患者様がいらっしゃいます。

たとえば、
・下の顎(あご)が左右にズレ(偏位し)て歪んでいる
・下顎が反対咬合(下顎前突)で、下顎のシャクレが顕著
・上の顎が出過ぎ(上顎前突)ていて、出っ歯のため下の歯とうまく咬合できない
などです。

そのような方には、矯正治療と外科手術の併用をします。
矯正治療と外科手術の併用の患者さまの場合は、従来は、外科手術のあとで良く噛めるように、まずは矯正治療で歯並びを並び変えます。
手術前の矯正治療は術前矯正といいます。
一時的には上手く噛むことがさらにできない歯並びはヒドくなる状況になります。
しかし外科手術を行うときちんと歯が咬むように整えられます。外科手術のその後、術後矯正をします。つまり

  術前矯正→手術 →術後矯正  従来
       手術 →術後矯正  サージェリーファースト

と、術前矯正が存在しないのが「サージェリーファースト」です。

サージェリーファーストでは、初めにアゴのズレを手術で直してしまいますから、術前矯正の咬めない時間は無くなります。
また、サージェリーファーストでは矯正治療は術後矯正のみが必要となります。
もちろんサージェリーファーストには適応があり、初めのお口の模型を作って咬ませた時のズレが大きすぎない、ある程度以上咬める。
などの必要条件があります。菅原先生ありがとうございました。


3次元での画像を扱うようになると、いままでは見えなかった、分からなかった事がたくさん情報として入ってきます。
医科そして歯科の多くの先生がたがCBCT(コーンビームCT;3次元シーティー)での顔面領域の撮影をなさっています。
たくさんの情報を教えていただいた講師の先生方にこころから感謝申し上げます。

今日の学びから、さらに知識を深め、日常臨床に生かしていきたいです。